私がだしパックを作った本当の理由
こんにちは。だし伝道師の河口です。
私は水出しだしパック「阿波の国 一夜だし®膳」を製造販売しています。
このだしパックには、
瀬戸内産のいりこ(ほぼ伊吹島産)と鳴門産昆布
がそのまま入っています。
このだしパックをつくったきっかけは、
徳島のお味噌“御膳みそ”を作る老舗味噌屋さんの
「御膳みそにあうだしパックがあったらいいなぁ」という
つぶやきにありました。
その時、頭に浮かんだのが
いりこだし。
ここ、徳島は三方を海に囲まれ
ちりめんじゃこをはじめ、いりこを使う文化が昔からあります。
江戸時代からあった御膳みそは
きっといりこだしと合わせて使われていただろう、と考えられます。
そして、3年前から始めただし教室でわかった
いりこだしは水出しが美味しい
ということ。
いりこを
煮出したものと水出ししたものとで
飲み比べをすると
水出しのおだしが美味しい!
と言う方がとても多かったのです。
そこでいりこと昆布がまるごと入っただしパック
の案を話したところ、
「面白い!それにお客さんにもおだしの物差しになるような
ご提案ができるからいいと思う。」
と言っていただきました。
そこから
ビジネスコンテストでお話しして
クラウドファンディングをして
だしパックを商品化することができました。
でもね、
実はこのだしパックを作る本当の理由、私の想いがありました。
いりこと昆布をそのままの姿で
しかも、パック素材を中身の見える仕様にした、
このだしパックを通して私が言いたいことは
おだしって素材からとるんですよー!
ということ。
「おだし」というと
「ほ〇だし」のような粉末のものや
白だし、麺つゆのような液体のもの、
だしパックも中身が粉末になっていて
何から作られているかわからなくなっています。
しかも、ほとんどが味付き。
そもそもおだしは
素材をお湯(水)につけてできる汁。
味もついていないです。
素材を使って料理を作る、
おだしも素材を使って作ります。
素材=命だから
私たちは命をいただいて料理をしている。
粉や液体になっているとなかなか見えない、
おだしの素材(命)を見えるようにしたかった。
それが私がこの「阿波の国 一夜だし®膳」を
作った本当の理由です。
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河口 晶
Dashi Kitchen ZEN(だしキッチンZEN)
だしソムリエ認定講師
「おだしがわかると料理が変わり、生き方が変わる」を信条に
おだしがイチからわかる教室を英語と日本語でしています。
水出しだしパック「阿波の国 一夜だし®膳」製造販売。
木樽仕込みの発酵文化プロジェクト主宰
好きな言葉は
Life is beautiful!
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