だしについて思うこと
こんにちは。
だしキッチンまんまるの河口です。
だしキッチンまんまるは、だしのとり方やだしを使った料理の教室です。
外国人向けにスタートしたところ、日本人向けに!とのお声が多くいただいて
おります。
私がだしに興味をもったのは、中学生のときでした。
子どものときから、食事作りをしないといけなかった私は、
料理本(今日の料理や暮しの手帖)を見ながら作っていました。
料理番組も大好きだったので、もともと食べることが好きだったんだと
思います。
レシピを見ながら作っていると、
「だし 大さじ2」
と書いてあります。
「だし?」
どうやって作るの?
「だし」は昆布とかつお節でとる?
いやいや、大さじ2のために作れないし。
ということで、
当時、我が家では生協の粉末だしが常備されていたので、
水と粉末だしをサッサッとふりかけていました。
でも、塩味はついているしなんとなくモヤモヤした気分で
使っていました。
高校生くらいになったとき、「だしパック」なるものが登場。
塩が入っていないのと、手軽にだしがとれるので感動した覚えがあります。
(主婦のような高校生ですね(笑))
でも、これも500㏄とかまとまってとらないといけないし、
味も粉末のほうがおいしくできるような気がして
やっぱり
「だし 大さじ2」
の時は水と粉末だしを使っていました。
今思うと、私の母も、おでんやお正月のお雑煮を作るときは
昆布とかつお節でだしをとっていました。
大晦日はだしのいい香りがしたのを思い出します。
そんなわけで、生協のだしパックを結婚してからも愛用していた
私ですが、あるとき我が家で過ごしていたお姑さんから
「いりこ(煮干し)はつかわないの?」
と聞かれました。
「はい」
と答えると、いりこを買って作ってくれました。
このお味噌汁、夫の実家でいただくおいしいお味噌汁の味がしました。
「いりこ」、おいしい。
でも、イマイチ使い方がわからない。
つけてあるいりこはどうするの?
どのくらい入れるの?
どうやって保存するの?
いつまで食べられるの?
そのままでも食べられるの?
食べるいりこ、お正月の「たつくり」、いろいろ
あるけどどう違うの?
などなど。
そんな疑問を持ちながら、おそるおそる作っていました。
長女が小5の時、調理実習で「いりこ出汁のお味噌汁」を習ってきました。
家に帰ってきてから、家族のために作ってくれました。
几帳面な性格の長女なので、教科書どおりに分量も時間も計って。
これが感動的に美味しかった。
お豆腐とわかめのお味噌汁。
いりこ出汁のおいしさを教えてくれたお姑さんと娘に感謝です。